掲載: 2023年2月16日
従来、製造工場には多数のアナログセンサとアクチュエータがあり、モーターや既存ソリューションなど、多岐にわたる複雑な配線などにより、メンテナンス維持や伝送品質に課題がありました。
そこで、産業用ネットワークからエンドポイント、フィールドバスアプリケーションまで、インダストリアル4.0を確立するために、センサとアクチュエータにIO-Link通信の導入することは次のような利点が挙げられます。
- 単一のIO-Linkマスタから複数のIO-Linkスレーブまでのシステム診断を実現
- 優れた耐性力でアナログからデジタルのセンサ信号へ変換を実行
- 双方向通信は国際規格としてIEC 61131-9に準拠
- 堅牢な通信で最大20mまでpoint-to-point(ポイントツーポイント)接続可能
- IODD(IO Device Description)ファイルの使用により、リアルタイム操作で簡単に監視および制御が可能
前回のブログでは、IO-Link温度センサソリューションを紹介しましたが、今回は、TMG社製 IO-Link評価スタックライブラリを含むRA2E1 IO-Link圧力センサソリューションをご紹介します。
評価用途やデモンストレーションへの実装用途において、無償、ライセンス不要でライブラリを簡単に取得できます。
- システム構成機能
- RA2E1およびIO-Link Line Driver (PHY)は、SPIを介してセンシングデータとシステムステータスを通信
- IO-LinkスレーブとIO-Linkマスターは、定期的または各イベント毎に通信
- IO-Link GUIツールを使用し、IO-Linkの通信結果の監視、IO-Linkデバイスのシステムの閾値を更新
- ソリューション 主な機能
- System size saving : RA2E1はCSP (Chip Scale Package)に対応、スペース制約のあるシステムにおいて、PCBサイズを縮小
- Easy sensing : ルネサスのZSSC3240(センサ信号コンディショナ)とZIOL2401 IO-Link PHYの組み合わせで専用のGUIツールによるアナログ開発を容易に実現
- Time saving : サンプルコードと評価スタックで、評価環境のセットアップにかかる時間を短縮
また、IO-Link Line Driver は、マイコンとの通信インタフェース、保護機能、LDO、パッケージサイズなど、お客様のニーズに合わせた幅広い仕様とラインアップをご用意しています。
IO-Linkによるスマートマニュファクチャリングのデジタルトランスフォーメーションを実現するために、ルネサスは、市場で信頼性のある包括的なソリューションをご提供するパートナー各社と共にお客様をサポート致します。
IO-Linkデバイスアプリケーション、産業用Ethernet & Fieldbus、ファクトリオートメーションの詳細については、各紹介ページをご参照下さい。