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RX140で静電容量式タッチセンサの低消費電力化を実現!

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Shuya Ogino
Shuya Ogino
Software Engineer
掲載: 2022年4月28日

近年、環境配慮型の製品やバッテリーを搭載した製品が増えており、静電容量式タッチセンサなどアプリケーションのHMIにも低消費電力化のニーズが高まっています。

タッチの検出に一定周期での計測と判定が必要ですが、CTSU(静電容量式タッチセンサユニット)を搭載したRXマイコンでは低消費電力モードで計測と判定を行えなかったため、消費電力に対して課題がありました。この課題を解決するのが、RX140のスヌーズモードとCTSU2SL (*)の自動判定機能です。低消費電力を維持できるスヌーズモードでタッチの計測と判定が可能です。 また、CTSU2SLのMEC(Multiple Electrode Connection)機能を併用することで、さらに消費電力を削減することができます。

MECは複数のタッチボタンを1つのタッチボタンとして計測する機能です。これにより、従来では複数回の計測が必要なのを1回の計測で処理することができます。計測する時間が少なることで消費電力も少なくなります。

*: CTSU2SLはフラッシュ128KB以上の製品に搭載されています。 フラッシュ64KBの製品には自動判定機能とMEC機能に対応していないCTSU2Lが搭載されています。

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RX130 CTSU - RX140 CTSU2SL

自動判定機能とMEC機能を使用したアプリケーション例を示します。

待機状態ではMEC機能により複数のタッチボタンを1つのタッチボタンと同等にして、起動ボタンとして使用します。自動判定機能により、待機状態でタッチボタンを動作させても低消費電力を維持することができます。起動後、通常のタッチボタンとして使用します。

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プログラム開発には下記の評価環境使いました。

RX140搭載静電容量タッチ評価システム
TOUCHミドルウェア/CTSUドライバ FITモジュール Rev2.10
チューニングツールのQE for Capacitive Touch V3.1.0

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Easy Steps

RX140搭載静電容量タッチ評価システムはタッチソリューションをすべての機能を容易に評価することができるキットです。FITとQEを使用することで消費電力を抑えたソフトウェアを簡単に作成することができます。

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Workspace

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