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RX66Tにシングルモータ制御に特化した 48-pin LFQFP 0.5 mm pitch ラインアップを新たに追加

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Kohei Aida
Kohei Aida
Senior Manager, Product Marketing
掲載: 2022年6月14日

RX66Tは2018年11月に、RX62T/RX62G/RX63Tの後継品として発売したインバータ制御に適した製品です。このRX66TをはじめとするRX-Tシリーズは空調機器の室外機や産業用インバータを中心に採用されており、インバータ制御分野で高い評価を得ています。また近年は、UPS・ソーラーインバータ・

EVチャージャといった電源制御アプリケーションでも採用が進んでいます。

ルネサスではお客様ニーズに沿った良質な製品を繰り返し世に送り出すことで、お客様のイノベーションに貢献してきました。

今回、RXにおける長年のお客様より、次世代プラットフォームとして高性能なシングルモータ制御に最適なデバイスの提案依頼をいただきました。 高性能・高機能の観点でRX66Tは最適な提案候補なのですが、本案件では既存の限られたスペースに部品を配置するために小型パッケージ(48pin)が必要で、RX66Tにおいてはパッケージラインアップが最小64pinまでしかありませんでした。 そこで今回、お客様ニーズに後押しされ、RX66Tの48pin製品の開発を行いました。

RX66Tでは最大4モータの同時制御を可能にする3相相補PWM出力のリソースを持っていますが、48pin化にあたりシングルモータ制御に特化した入出力配置にしました。 48pin パッケージ本体幅 7mm x 7mmにより、従来ローエンド/ミドルレンジ製品を採用していた省スペースを維持・活用しながらシステムを高性能化することが可能です。

また、RX66Tはノイズに強い5V対応のマイコンとなっており、RXファミリ独自のRXv3 CPUコアは動作周波数160MHzで943CoreMarkという優れたパフォーマンスを実現しています。 48pinにおいても、モータ制御に必要なアナログ・デジタル変換ユニットは、3ch同時サンプル&ホールド回路を搭載しているので、三相のモータ電流を同時にサンプリングできます。

高性能のみならず、プログラマブルゲインアンプ(PGA)・コンパレータなど内蔵機能の活用による周辺部品の削減、トラステッドセキュアIP搭載によりセキュアなファームウェアアップデートおよび暗号化通信といった拡張性を持っています。

すでにRX66T 48pin製品群は、サンプル出荷および量産オーダを開始しており、今秋頃に市場での本格的な流通の見込みです。

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RX66Tパッケージラインナップ
左から :

  • 48-pin LFQFP 0.5 mm pitch
  • 64-pin LFQFP 0.5 mm pitch
  • 80-pin LFQFP 0.5 mm pitch
  • 100-pin LFQFP 0.5 mm pitch
  • 80-pin LQFP 0.65 mm pitch
  • 144-pin LFQFP 0.5 mm pitch
  • 112-pin LQFP 0.65 mm pitch

今回、お客様の次世代プラットフォーム構築に貢献するとともに、RX-T製品ポートフォリオの拡充へとつながりました。 今後もお客様ニーズに沿った良質な製品を世に送り出すことで、お客様のイノベーションに貢献していきます。

ルネサスRXファミリのさらなる展開にご期待ください。 RX66Tに関する詳しい情報はRX66T製品ページをご参照ください。

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