ルネサスの非接触型位置センサソリューションは、磁石を使用していないため、BOMコストを大幅に削減するとともに、多くのアプリケーションで必須条件となっている漂遊磁界に対する耐性を備えています。誘導型位置センサは、低コストな、プリント基板上に形成したコイルとシンプルな金属ターゲットを利用する事により、軸上(軸端)および軸外(軸横または軸貫通)の回転センサや、直線および円弧位置センサを微小な角度から360°の絶対角度まで、ワンチップで柔軟に設計する事が出来ます。マルチセクタ設計のロータリーセンサにより、小さな角度の測定や多数のポールペアを持つセンサの精度が大幅に向上します。これらのデバイスは、自動車、産業、医療、消費者市場における幅広いモータ回転制御アプリケーションに最適です。
ルネサスの非接触型位置センサソリューションの利点
ルネサスの位置センサは、従来のレゾルバやホールセンサ、xMRセンサに比べて多くの利点があります。最も重要な利点のいくつかを紹介します。
- 磁石が不要でシステムコストを削減
- スルーシャフト対応可能
- 過酷な環境下でのモータ設計に柔軟に対応
- 高速対応
- ISO26262に準拠して開発
- あらゆる用途で高精度を実現
- 小型・軽量
- 漂遊磁界に対する耐性
- 機械的なミスアライメントへの耐性
- 1つのICで軸上と軸外のセンサ設計が可能
- すべての角度範囲でフル分解能を実現
非接触誘導型位置センサICについて
位置センサの最も基本的な機能とは、移動する物体の位置に基づいて測定データを提供する事です。従来の磁石を用いたソリューションでは、移動する磁石の変位や回転によって生じる磁界の振幅変化を利用して、角度位置を測定していました。しかし、これらのソリューションは高価であり、小さな角度の動きや多数のポールペアを持つモータアプリケーションでは精度が制限されます。ルネサスの非接触・磁石不要の誘導型位置センサICは、プリント基板上の薄膜コイルと金属ターゲットを利用して位置を測定し、正確な位置データをシステムに返します。これらの非接触誘導型ソリューションは、コスト、温度範囲、信頼性、設計の柔軟性、および漂遊磁界への耐性において大きな利点があります。