Q1 IPライセンスとは何ですか?
IPは半導体の設計情報を指しています。
IPライセンスとは、利用許諾契約を締結して、この設計情報を、ライセンス提供先(お客様)で利用可能にするものです。お客様は、この設計情報を使用して、ご自身の必要とする半導体を開発することができます。
Q2 IPの利用に期限はありますか?
利用の期限は利用許諾契約で定義します。自動延長にする例が多くあります。お客様が必要とする限り、IPの利用を続けることが可能です。
Q3 IPの事前の評価はできますか?
IPによって異なります。お問い合わせください。
評価としては、例えば、設計情報を使用するのではなく、予めFPGAに実装した状態のボードなどを用いて、動作確認を行うことが考えられます。
評価用の利用許諾契約によって、お客様が必要な機能や性能の実現性をご評価頂くことも考えられます。
Q4 IPは誰でも容易に使えるものですか?
IPは、半導体の設計情報ですので、これを使用するには、半導体の知識や設計開発技術が必要です。
半導体の知識が少なかったり、設計開発に不慣れであったりする場合、ルネサスIPライセンスのパートナーからサポートを受けることができます。
比較的容易にお使い頂けるIPとして、汎用マイコン機能を実装したものなど、お客様での設計開発を最小限にしたIPも用意しています。IPの利用にあたって、FPGA実装や、評価の立ち上げに関してののガイドを用意しているIPもあります。
Q5 ソフトマクロとはどのようなものですか?
IPのうち、プロセスを限定せず、利用可能にしているIPをソフトマクロと呼びます。対になる用語であるハードマクロは、特定のプロセスで使用可能なIPです。
ソフトマクロは、一般的にRTL記述言語を使用しています。これから、各種合成ツールなどを使用して、FPGA実装データや、ASICのレイアウトデータなどを生成し、所要のデバイス形態で利用可能にできます。
利用許諾契約の範囲内で、異なるFPGAデバイスを使用するなど、複数のデバイス形態で利用することも考えられます。
Q6 IPライセンスの実績について教えてください。
IPライセンスは、2018年9月に「ルネサス、IPライセンスの拡販を開始」としてニュースリリースを行いました。 それ以前にも、IPライセンスには、多くの実績があり、ニュースリリース以降、さらに増えてきています。現在では、ルネサス製品以外でも、ルネサスIPを採用いただいた多くのデバイスが、世界各地で生産されています。