専用LSIに、プロセッサIPを組み込むことで、小型化を実現し、マイコン制御・ソフトウェア制御のメリットを受けることができます。
対象機器の状態を判断しての、専用LSIのモードを制御、個別の機器に合わせたチューニング、内蔵のタイマなどによるメカ制御を行うことができます。
H8S CPUサブシステム(H8S C200)IPは小型で、平易な論理記述をとっており、専用LSIの組み込みに適しています。プロセッサIPを組み込むことによる開発負荷を最小限にしています。
IPの特長
- 平易な論理記述をとっています。
組み込み時に障害となる、3ステートバスやクロック制御などがありません。 - 動作モードや低消費電力状態、端子機能などを、専用LSIの仕様に合わせて、容易に実装できるようにしています。
例えば、クロックを停止させなくてもスリープモード(CPUのみが停止する低消費電力状態)を実現できるようにしています。 - スキャンテストなどを、専用LSI全体で適用することが可能です。
- 3種類のバスインタフェースを用意し、同期および非同期のインタフェースを容易に実現できます。
- ルネサス内外で、さまざまなプロセスに実装した実績があります。専用LSIに最適なプロセスで使用することができます。
仕様概要
- 専用LSIへの組み込みに必要な機能を実装した、小型のサブシステム
- ユーザ機能やほかのIPを接続可能な3つのバスインタフェース
コンパイルドメモリインタフェース
外部バスインタフェース
周辺バス - システム制御やメカ制御に適した4種類のタイマ
16ビットフリーランニングタイマ (FRT)
8ビットタイマ
14ビットPWMタイマ
ウォッチドッグタイマ(WDT) - シリアルコミュニケーションインタフェース
- E10A-USB使用可能(オプション)
H8S IPによるマイコン制御・ソフトウェア制御の利便性の実現
- 対象機器の状態を判断し、専用LSIのモードを制御することなど、システム制御を容易にできます。
- 個別の機器に合わせたパラメータ設定などのチューニングを容易にできます。
- 新規の機能をソフトウェアで実現することによって、開発を容易にし、機能の変更を容易にできます。
- 内蔵のタイマなどによってメカ制御を行うことができます。