画像
概要
説明
M32100T5-SDI-Eは、M32Rの高速動作に対応した各種デバッグ機能を備えたエミュレータです。 M32RのJTAGベースのSDI (Scalable Debug Interface) 仕様に対応し、JTAG接続による実チップでのデバッグが可能です。
M32100T5-SDI-Eは、従来のSDI-1、-2仕様に加え、新しいSDI-3仕様にも対応。リアルタイムトレースなどフルエミュレータクラスのデバッグも可能な高機能モデルの機能強化タイプです。
特長
- SDI新仕様SDI-3にも対応
- 従来タイプより大幅な小型軽量化を実現(M32100T2-SDI-Eのプローブ部分大。M32100T3-SDI-Eと同一。)
- 電源電圧100V~240V(50/60Hz)に対応
- JTAG方式の採用により、ターゲット基板上のMCUを制御可能
- 各種ブレークおよびトレース機能、実行時間測定機能を提供 *1
- 192KB(約30,000ステップ)のリアルタイムトレースをサポート *1
- USB2.0 ハイスピード対応
- 4区間の連続時間計測が可能
- 使いやすいエミュレータデバッガM3T-PD32RM同梱
- 注:
*1:インサーキット接続用変換基板(別売) が必要なMCU品種があります。
リリース情報
ターゲットデバイス
詳細情報
機能
デバッガ(ソフトウェア)名:M3T-PD32RM
※M3T-PD32RMエミュレータデバッガは、下記製品に対応しています。
- M32100T5-SDI-E(保守製品)
- M32100T3-SDI-E(保守製品)
- M32100T-EZ-E
- GUI、オーバーラップ形式のマルチウィンドウによるわかりやすい操作環境
- ドラッグ&ドロップによる快適操作
- C言語/アセンブリ言語ソースレベルデバッグ等の豊富な基本デバッグ機能
- リアルタイムOS対応
- リアルタイムRAMモニタリング
- リアルタイムトレース、時間計測等の高度なデバッグ機能(対応エミュレータの種類や接続方式によりサポートされない場合があります。)
- 日本語入力サポート
- ウィンドウやコマンドのユーザーカスタマイズ可能
- HTML形式オンラインヘルプ
- Microsoft社のVisual BasicやVisual C++などのプログラミングツールでカスタマイズすることもできます(「PDSDK COMキット」を使用します)。たとえば、カスタムウィンドウの作成や、他のアプリケーションと本デバッガとの連携なども可能です。
- 動作環境 IBM PC/AT互換機 Windows XP、Windows 2000
- 基本デバッグ
ウインドウ | 機能 |
---|---|
PD32RMウィンドウ | デバッガの全体を制御します。ツールバーのボタンで、実行/停止、ステップ実行、カーソル位置までの実行、ブレークポイントの設定/解除等の基本的なコマンドが実行できます。また、このウィンドウから各ウィンドウがオープンできます。 |
プログラムウィンドウ | プログラムを表示します。編集も可能です。プログラムカウンタ(PC)に一致するアドレス行を色表示します。 表示形式は、ソース/逆アセンブル/混合から選択できます。ブレークポイントの設定/解除が可能です。 |
ソースウィンドウ | プログラムの指定箇所を継続して表示します。編集も可能です。プログラムウィンドウと異なり、複数のウィンドウをオープンできます。特定の関数、タスクを継続して表示し、ブレークポイントの設定/解除を繰り返す時に便利です。 |
レジスタウィンドウ | MCU固有のレジスタおよびフラグの内容を表示/変更します。 |
メモリウィンドウ | 連 続したメモリ内容をダンプ形式で表示します。アドレスとラベルも同時に表示します。表示形式は2進、10進、16進、ASCII、SJIS、JISから選 択できます。 また、本ウィンドウからメモリ内容の変更、指定領域の充填(Fill)/コピー(Move)が可能です。 |
ASMウォッチウィンドウ | アセンブリ言語レベルで宣言した変数内容やメモリ内容の変化を監視します。任意のアドレス式が指定可能です。表示形式は、2進、10進、16進から選択できます。 |
Cウォッチウィンドウ | C言語の変数内容を表示します。任意の変数式を表示するウィンドウに加え、外部変数、ファイル内ローカル変数、ローカル変数を表示するウィンドウも用意しています。 |
コールスタックウィンドウ | C言語の関数呼び出し情報を表示します。 |
スクリプトウィンドウ | キーボードおよびスクリプトファイルからコマンドが実行できます。コマンドの実行結果と、コマンドヒストリを表示する領域を備えています。実行結果は任意のファイルに出力できます。 |
S/Wブレークポイント設定ウィンドウ | ソフトウェアブレークポイントを設定/解除します。最大64点までブレークポイントが設定できます(OR条件)。 |
- 高機能デバッグ
ウインドウ | 機能 |
---|---|
トレースポイント設定ウィンドウ * M32100T5-SDI-E, M32100T3-SDI-E使用時のみ有効 |
トレースポイントを設定/解除します。6点のトレースポイントと各イベントの組み合わせ条件が設定できます。 |
トレースウィンドウ * M32100T5-SDI-E, M32100T3-SDI-E使用時のみ有効 |
リアルタイムトレースの計測結果を表示します。表示形式として、各種信号表示、逆アセンブル表示、ソース表示が選択できます。複数の表示モードを混合表示することもできます。 |
データトレースウィンドウ * M32100T5-SDI-E, M32100T3-SDI-E使用時のみ有効 |
リアルタイムトレース結果を解析し、データアクセス情報をグラフィカルに表示します。 |
Taskトレースウィンドウ * M32100T5-SDI-E, M32100T3-SDI-E使用時のみ有効 |
リアルタイムOSを使用したプログラムのタスク実行履歴等を計測しグラフィカルに表示します |
Taskアナライズウィンドウ * M32100T5-SDI-E, M32100T3-SDI-E使用時のみ有効 |
Taskトレースウィンドウで指定した範囲の計測データを統計処理した結果を表示します(タスクごとのCPU占有状況を表示します)。 |
MRウィンドウ | M3T-MR32RのタスクおよびOS資源の状態を表示します。参照したい資源をツールバーから選択することで、簡単に状態が参照できます。 |
MRトレースウィンドウ | リアルタイムOS(M3T-MR32R V.3.10以降)を使用したプログラムのタスク実行履歴等を計測しグラフィカルに表示します。タスク実行履歴のほかに、割り込み処理、およびシステムコール発行の各履歴も同時に計測し表示します。 |
MRアナライズウィンドウ | MRトレースウィンドウで指定した範囲の計測データを統計処理した結果を表示します。MR アナライズウィンドウは、割り込み処理ごとおよびタスクごとのCPU占有状況、システムコール発行履歴の一覧を表示します。 |
区間時間計測ウィンドウ * M32100T5-SDI-E, M32100T3-SDI-E使用時のみ有効 |
区間時間計測の設定および計測結果を表示します。M32100T5-SDI-E使用時は最大4区間まで、M32100T3-SDI-E使用時は最大1区間までの計測区間が指定できます。計測結果として、指定区間の最大/最小/平均実行時間および計測回数を表示します。 |
GUI入力ウィンドウ | マウスの簡単な操作で、ユーザターゲットシステムのキー入力パネルを作成するウィンドウです。作成したキーに対してデータ入力の動作が定義できます。 プログラム実行中にキーを押すと、データ入力が発生します。 |
GUI出力ウィンドウ | マウスの簡単な操作で、ユーザターゲットシステムの出力パネルを作成するウィンドウです。出力データの値に応じてLEDやラベルを表示できます。 |
- 高機能デバッグウィンドウイメージ1/2
画像
- 高機能デバッグウィンドウイメージ2/2
画像
仕様一覧
項目 | 内容 | |
---|---|---|
対応MCU | M32R/ECUシリーズ | 32176, 32185, 32186, 32192, 32195, 32196グループ 32170, 32171, 32172, 32173, 32174, 32180, 32182グループ |
エミュレーションメモリ容量 | MCU内蔵Flash ROMをエミュレーションメモリとして使用 *1 | |
ソフトウェアブレーク | MCU内蔵資源または命令置き換えにより実現 *1 | |
ハードウェアブレーク | 強制ブレーク | MCU内蔵資源により実現*1 |
データアクセスブレーク | MCU内蔵資源により実現 *1 | |
リアルタイムトレース *2 | メモリ容量 | 192KB *3 |
記録対象 | 分岐先アドレス/データアクセス, タイムスタンプ | |
記録モード | 実行開始からの約192KB分> 実行停止までの約192KB分 イベント発生からの約192KB分 イベント発生までの約192KB分 イベント発生前後の約192KB分 |
|
トレース記録イベント | 分岐先アドレス/データアクセス情報を基にイベントを検出 | |
時間計測 *2 | 測定内容 | 4区間を連続測定(最大/最小/通過回数) |
時間測定イベント | 分岐先アドレス/データアクセス情報を基にイベントを検出 | |
ホストマシン(PC)との通信インタフェース | USB 2.0 ハイスピード | |
ターゲットボードとの接続形態 |
|
|
ターゲットI/F | - MCU制御インタフェースコネクタ : 10 pin (2.54mmピッチ 5×2列) - トレースインタフェースコネクタ : 20 pin (2.54mmピッチ 10×2列) |
|
動作環境 | 製品の動作環境をご参照ください。 | |
電源 | 付属のACアダプタから供給 | |
外形寸法 (突起部を除く) | 横幅 | 92mm |
奥行き | 140mm(M32RT2-CNVを接続した状態) | |
高さ | 35mm(M32RT2-CNVを接続した状態) | |
質量 | 260g | |
使用時環境条件 | 温度,湿度 | 5~35 ℃,20~80% |
塵・ほこり | 一般事務所程度 | |
保管時環境条件 | 温度,湿度 | -10~60 ℃,0~90% |
塵・ほこり | 一般事務所程度 | |
適合海外規格 | 欧州規格:EN 55022 Class A, EN 55024 米国FCC規格:FCC part 15 Class A |
注:
- マイコンのデバッグ資源仕様に依存します。
- SDIトレースインタフェースを持ったMCUでかつSDIトレースインタフェースケーブルを接続した場合でのみ使用できます。エミュレータデバッガはターゲットボードとの接続形態を自動判定していますので使用できない機能はメニュー上選択できないようになっています。
- トレース内容により記録できるサイクル数は変化します。およその目安は30,000サイクルです。
- インサーキット接続用変換基板(別売) が必要なMCU品種があります。
製品パッケージ内容
- M32100T5-SDI-E(エミュレータ本体)
- M32RT2-CNV(SDIインタフェースケーブル接続基板)
- SDI MCU 制御インタフェースケーブル (10 極1.27mm ピッチフラットケーブル)
- SDI トレースインタフェースケーブル (20 極1.27mm ピッチフラットケーブル)
- USB インタフェースケーブル (1.8m)
- AC アダプタ
- 日本国内用AC電源ケーブル (3m, 電気用品安全法適合品)
- エミュレータデバッガ PD32RM CD-ROM
- ユーザーズマニュアル
注:本エミュレータを日本国外で使用するときはその国の安全規格に適合しているAC電源ケーブルを使用してください。
システム構成
画像
オプション製品
ターゲットMCU | 対応インサーキット接続用変換基板(別売) |
---|---|
M32176FxxFP | M32176T-PTC(保守製品) |
M32185FxxFP (開発中) |
M32186T2-PTC |
M32186FxxFP | M32186T2-PTC |
M32192FxxFP (開発中) |
M32192T2-PTC |
M32195FxxFP (開発中) |
M32192T2-PTC |
M32196FxxFP | M32192T2-PTC |
M32170FxxFP M32174FxxFP (保守製品) |
M32170T-PTC (保守製品) |
M32171FxxFP (保守製品) |
M32171T-PTC (保守製品) |
M32172FxxFP M32173FxxFP (保守製品) |
M32173T-PTC (保守製品) |
M32182FxxFP (保守製品) |
M32182T2-PTC (保守製品) |
M32180FxxFP (保守製品) |
M32180T2-PTC (保守製品) |
M32104S6FP (保守製品) |
M32104T2-PTC (保守製品) |