ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)は、このたび、産業イーサネット通信機能を搭載する製造装置、監視カメラ、ロボット等、様々な産業機器の開発支援をグローバルで行う 事を目的として、「R-IN(アールイン)コンソーシアム」の設立を決定いたしました。
R- INとは、産業イーサネット通信に求められる高速リアルタイム性能と低消費電力を両立させたR-INエンジンのほかEtherCAT®、CC-Link IE®、EthterNet/IP™、PROFINET等、各種産業イーサネット通信規格に対応するインタフェースを搭載したマルチプロトコル通信LSI をベースに、各種プロトコル・スタック、評価キット等で構成される開発プラットフォームです。
新コンソーシアムは、本日よりソフトウェア、OS、開発環境、システムインテグレーション等を提供するパートナー企業を募集し、2015年4月より活動を開始する計画です。
新コンソーシアムでは、メンバーに対してルネサスの最新情報の提供やメンバー間での産業市場動向に関する情報の共有、ルネサスが立ち上げるR-INコンソー シアム専用Webサイトに産業ソリューション事例を掲載する等、積極的な情報発信活動をグローバルに行うことにより、ルネサスおよびパートナー同士のコラ ボ創出の場となります。
これによりユーザーはWebサイトを通じ、ワンストップで必要な情報やコンサルティングサポートを得られるため、産業機器の開発期間短縮が可能になります。
現在、新コンソーシアムへの参加を表明しているのは、以下の企業です。
- CC-Link協会(事務局長:中村 直美氏、所在地:愛知県名古屋市)
- IARシステムズ株式会社(代表取締役:上村 清史氏、所在地:東京都千代田区)
- acontis technologies Japan(営業部長:川辺 勉弘氏)
- 株式会社アルゴシステム(代表取締役:北浦 敏雄氏、本社:大阪府堺市)
- 株式会社ESS(代表取締役:渡邊 勝幸氏、事業所本社:神奈川県横須賀市)
- イー・フォース株式会社(代表者:與曽井 陽一氏、所在地:東京都中央区)
- 株式会社エーアイコーポレーション(代表取締役:加藤 博之氏、本店所在地:東京都品川区)
- 株式会社NSD(代表取締役社長:今城 義和氏、本社:東京都千代田区)
- JSLテクノロジー株式会社(代表取締役:後藤 勝紀氏、本社所在地:栃木県佐野市)
- 図研エルミック株式会社(代表取締役会長:勝部 迅也氏、本社:神奈川県横浜市)
- テセラ・テクノロジー株式会社(社長:秋本 均氏、本社:神奈川県川崎市)
- 長野沖電気株式会社(代表取締役社長:小林 一成氏、所在地:長野県小諸市)
- 日本ネスト株式会社(代表取締役社長:尾木 嘉令氏、所在地:東京都中央区)
- 日本モレックス合同会社(会長:広川 克己氏、本社所在地:神奈川県大和市)
- 三菱電機エンジニアリング株式会社(代表者:近藤 誠氏、本社所在地:東京都千代田区)
- 横河ディジタルコンピュータ株式会社(代表取締役社長:古田 豊彦氏、本社所在地:東京都武蔵野市)
- *また、EtherCAT Technology Group日本オフィス (事務局長:小幡 正規氏、所在地:神奈川県横浜市)からも新コンソーシアムの設立について賛同および推奨を戴いています。
産業イーサネット通信技術は、いわゆるスマートファクトリと呼ばれる工場の効率化に貢献できるネットワーク技術です。しかしながら産業イーサネット市場においては複数の通信プロトコル規格が標準化されているため、産業機器メーカーが市場から要望されるプロトコルの実装もしくは同一機器に対する複数プロトコルへの製品展開を行う際、開発期間/工数の増大が課題となっています。
そこでルネサスは、これら複数のプロトコルにワンチップで対応する通信LSI「R-IN32M3シリーズ」を2013年4月より市場へ投入するほか、本年6月からは各種イーサネット通信のプロトコル・スタックを順次提供することで、開発プラットフォームの拡大を図ってまいりました。
当社は、このたび設立を決定したR-INコンソーシアムが、世界中で進められているIoT (Internet of Things)/M2M (Machine to Machine)を中心とした「第4次産業革命」で重要な役割を担うものと位置づけ、積極的な活動を推進する計画です。
R-IN32M3の製品情報は、https://www.renesas.com/ja/products/factory-automation/multi-protocol-communication.htmlをご覧ください。
以 上
*EtherCATは、ドイツBeckhoff Automation GmbHによりライセンスされた特許取得済み技術であり登録商標です。CC-Link IEは、CC-Link協会(CC-Link Partner Association : CLPA)の登録商標です。EtherNet/IPはODVAの商標です。その他、本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。
ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。