この度、RX26Tグループの新たな製品ラインアップとして、RX26T(RAM48KB)製品の発売、量産を開始しましたので、ご紹介します。
RX26Tグループ(モータ制御アプリケーションに最適な新製品!RX26Tのご紹介)は、RX24T/RX24Uの後継となる位置づけの製品として、今年2023年5月に量産を開始した2モータ+PFC制御に最適な製品です。
RX26T(RAM48KB)製品では、48pin LFQFP/64pin LFQFPの2種類のパッケージ、128KB/256KBのフラッシュメモリサイズの展開を追加しました。
昨今のモータ/インバータ制御が必要となるアプリケーションにおいて、IoT技術などへの対応が求められる一方で、RX24Tをご愛顧頂いているお客様からは、モータ/インバータ制御に特化し、1モータ+PFC制御や2モータ制御(2or3シャント制御+1シャント制御) を実現する高性能な製品への期待/要求も多くいただいていました。
この要求に応える製品として、RX26T(RAM48KB)製品は、48/64ピンに特化し、RX24Tに対して機能やピン配置方向の継承性を保ちつつ、より複雑な制御を実現するための演算性能の向上や、より高速なA/D変換によるフィードバックなど、制御の精度/効率を向上させるために、多くの点で性能/機能を向上させた製品です。
主な改良点は下記の通りです。
- 動作周波数120MHz、最新RX CPUコアRXv3搭載(721CoreMark)、Flash 120MHzノーウェイトアクセスのサポートにより高い演算性能の実現
- モータ/インバータ制御に必須となる三角関数演算器を搭載し、実行サイクル数を向上。
- タイマ機能やアナログ機能の使い勝手、性能を向上。
- 重要なアルゴリズムを漏えいや不正コピーから部分的に保護するTrusted Memory
- 最新の通信規格CAN FDをサポート
また、RX24TとRX26Tの概要を比較すると下表のようになります。
より詳細な差分に関しては、製品間の相違点をまとめたアプリケーションノートを準備(RX26TグループとRX24T/RX24Uグループの相違点)していますので、そちらもご参照ください。
続いて、評価キットをご紹介します。
RX26T(RAM48KB)製品は、RX26T(RAM64KB)製品と同様に、ルネサスの最新モータソリューションプラットフォームMCK*1に対応しています。また、この製品としては、RAM48KB製品を搭載したCPUボードMCB*2-RX26T Type Cを準備しております。
そして、RAM48KB製品に対応したモータ制御サンプルコードも準備しておりますので、MCK、MCB-RX26T Type Cを入手し、弊社WEBサイトよりサンプルコードをダウンロードすることですぐにモータを使った評価が可能です。
今回は、RX26Tグループの拡充された製品ラインアップについてご紹介しました。
拡充されたラインアップにより、RX26Tグループはお客様のさらなるご要求にお応えします。より高性能/高機能が求められるモータ制御の新規プロジェクトでは、ぜひRX26Tグループをご検討ください。
*1: Renesas Flexible Motor Control Kit
*2: Renesas Flexible Motor Control CPU Board
テクニカルドキュメントやサンプル、開発支援ツールに関する、より詳しい情報はMCU、キットの製品ページをご参照ください。
RX26T 製品ページ
CPUボード: RTK0EMXE30C00000BJ - MCB-RX26T Type C
ソリューションキット:RTK0EMXE70S00020BJ - MCK-RX26T