ユーザは、状態の定義、許容される状態遷移の定義、および各状態遷移をトリガする信号の定義を設定するオプションがあります。 このマクロセルは、状態遷移の入力用にI/Oピンや他のGreenPAKリソースにも柔軟に接続でき、マクロセルからの出力は他のリソースやI/Oピンにルーティングできます。 このマクロセルの2つの重要な性能パラメータは、状態から状態への遷移時間が1µS未満であることと、アクティブな状態遷移をしていないときの待機電流が1µA未満であることです。
このASMマクロセルは、GreenPAK DesignerソフトウェアのASM Editorウィンドウでサポートされています。 この図はASM Editor内の表示です。 このエディタは、以下のような柔軟性をサポートしています。
- シリコンアーキテクチャに基づく状態の最大許容数まで、プロジェクト内の状態を選択するチェックボックス
- 状態名をアプリケーションに合わせて編集する
- 簡単な「ポイント・アンド・クリック」操作で状態遷移を追加する
- 理解しやすいように状態図を配置する
- 出力RAMアレイにおける出力信号の設定値
GreenPAK DesignerのメインGUIでは、ASMマクロセルが表示され、状態遷移を駆動する入力と、他の内部リソースまたはピンへのルーティング可能な出力が表示されます。 各状態の内部では、許容される「次の状態」がここに表示され、アサートされるとその状態遷移が起こる入力が表示されます。 状態遷移に使用されるリソースと状態遷移リンクの接続は、元のASM Editorウィンドウにも表示され、各状態遷移信号には信号のソースを示すラベルが表示されます。
このマクロセルはクロック入力を必要としないため、アクティブな状態遷移がないときの消費電流は1µA未満です。 これにより設計者は、数分で柔軟性の高い低消費電力設計を実現できます。 ASMマクロセルは、低消費電力状態で入力を待ち、状態変更のために1μS未満で反応できるため、ほとんど動作せずに長時間待機するイベント駆動型システムを設計する場合に特に価値があります。