ルネサスのデジタルアイソレータは、独立した絶縁型電源設計、および絶縁型シリアル通信インタフェースの設計を支援します。 衛星市場では、高信頼性のアイソレータ製品に、非常に高いニーズがあります。 これらのアイソレータは耐放射線特性アプリケーションで入手可能な最高のデータレートのアイソレータです。 その絶縁障壁は巨大磁気抵抗(GMR)テクノロジを使って製造され、優れた絶縁と耐放射線特性、低い動的電流消費を提供します。トランスベースのアイソレータテクノロジとは異なり、EMIの問題はありません。また、GMRはオプトカプラの光が放射線で、時間がたつにつれて「より灰色」になり曇りの影響を受けやすいためオプトカプラベースのアイソレータより優れています。
ISL71610SLHMおよびISL71710SLHMは宇宙市場の顧客に対してこの絶縁機能を提供し、85°Cで最大600V RMSを実現します。 電気仕様は -55°C~+125°Cの温度範囲に特化されています。 これらの製品はイオン化線量合計(TID)の放射性能は75krad(Si)までと特化されています。 ISL71610SLHMとISL71710SLHMの両者とも、シングルイベント効果(SEE)がLET 86MeV•cm2/mgまでと特化されています。 ISL71610SLHMとISL71710SLHMもQML-V製品のようなフローを受け、そのスクリーニングの業界標準に従います。 これらの製品はロット保証テストも受け、テストにはHTOL、BHAST、温度サイクル、その他スクリーニングが含まれます。 さらに、放射線ロット保証テストがデータシートに記載されているデバイス仕様に対して行われます。
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主な機能
- 絶縁障壁は巨大磁気抵抗テクノロジーを使って製造
- 特にシングルイベント効果など、優れた放射性能を提供
- このテクノロジは周波数マッチング変圧器を使用せず、結果としてEMIが低くなります
- さらに高いスループットを実現し、航空宇宙業界で最高度のデータレートを誇ります
- 低線量率(LDR)とシングルイベントラッチアップ/シングルイベントバーンアウト(SEL/SEB)に対して完全な放射性に特化
- ISL71610SLHMは最大100Mbpsまで、ISL71710SLHMは最大150Mbpsまで動作