概要
説明
GR-LYCHEEはカメラと無線を搭載したIoTプロトタイピングボードです。 RZファミリRZ/A1LUグループ用のGRリファレンスボードで、Arduino UNOの接続ピンに互換性があり、 Arm®社が提供するMbedTM開発環境を使用できます。また、Renesas Webコンパイラ、IDE for GRでのArduinoライクなスケッチも可能です。
![gr-lychee-photo](/sites/default/files/inline-images/gr-lychee-photo.jpg)
GR-LYCHEE
Arm Cortex-A RZ/A1LU (R7S721030VCFP)を搭載
Arduino UNOとピン互換で各種シールドを搭載可能。 標準でカメラが付属されています。Arduinoシールド用 コネクタ、USBホストインタフェースコネクタは未実装で、 -FULL版に部品が添付されます。
![gr-lychee-board](/sites/default/files/inline-images/gr-lychee-board_3.jpg)
GR-LYCHEE(裏面)
裏面にはカメラインタフェース、SDソケット、汎用LCD拡張コネクタが実装されています。
![gr-lychee-board-back](/sites/default/files/inline-images/gr-lychee-board-back.jpg)
GR-LYCHEEの特長的な機能
- 付属カメラでVGA(640x480)の画像を取得可能。USB CDCで送ると60fpsの転送レートも実現可能。
- OpenCV V3.2を適用し各種SDKを提供。コンピュータビジョンをすぐに楽しめます。
- 話題のESP32を搭載。Wi-Fiでクラウド接続、BLEでスマホ連携可能。
- 4極オーディオジャックを搭載。音声入出力が可能。
- SDカードを挿入可能。FlashAirにも対応(FlashAir接続については関連情報タブをご参照ください)。
- MbedTMプログラミング可能。ストレージにコピーすればプログラム書き込み可能。
- オプションでUSB Aコネクタを装着可能。USBメモリ等の接続に使用できます。
GR-LYCHEEでOpenCV Canny関数(エッジ検出)を実行しているデモ動画です。
GR-LYCHEEピンマップ
![gr-lychee-pin-map](/sites/default/files/inline-images/gr-lychee-pin-map_0.jpg)
仕様
- 搭載マイコン
- RZ/A1LU (R7S721030VCFP 176ピンQFP)
- ROM/RAM
- 外部FLASH 8MB/内蔵3MB
- 動作周波数
- 384MHz(48MHz 8逓倍)
- RTCクロック
- 32.768kHz
- 動作電圧
- 3.3V/1.18V
- カメラ
- シキノハイテック製 KBCR-M04VG-HPB2033
VGA 640x480, 最大60fps
水平画角98°、垂直画角75° - ボード搭載
- カメラインタフェース(カメラモジュール付属)
ESP32無線モジュール(Wi-Fi, BLE)
USBペリフェラル
USBホスト(オプション)
4極音声入出力ジャック
SDソケット
LCDコネクタ
ユーザスイッチ(2個)
リセットスイッチ
JTAGインタフェース
Arduinoシールド用インタフェース(オプション)
ユーザ用LED(4個)
アプリケーション
関連情報
e2 studio用プロジェクト
Eclipseをベースにした開発環境e2 studioでスケッチを行うためのプロジェクトファイルです。e2 studioのダウンロードとインストールについてはe2 studio製品ページを参照してください。
e2 studioのメニュー「ファイル」→「インポート」から、既存ワークスペースとしてアーカイブファイル(zip)のままインポートできます。
初回ビルド時はメニュー「プロジェクト」→「すべての依存関係を更新」を行ってください。次回ビルドから変更されたソースのみコンパイルされるようになります。
- OpenCV入りプロジェクト(2019年12月13日更新)
GR-LYCHEE Sketch OpenCV v10602 Project File (ZIP) (Arduinoスタイル, OpenCV含む)
GR-LYCHEE mbed Style OpenCV v10602 Project File (ZIP) (mbedスタイル, OpenCV含む) - OpenCVライブラリ生成プロジェクト
OpenCV Neon 02 Project File (ZIP)
DisplayApp
DisplayAppはUSB CDCで送信されたカメラ画像を表示するアプリケーションです。
- Windows版
DisplayApp File (Windows) (ZIP)
Windows 10以前のバージョンではUSBドライバのインストールが必要です。
- Mac版
DisplayApp File (Mac) (ZIP)
以下はArduinoライクなスケッチ例です。
#include <Arduino.h>
#include <Camera.h>
#include "DisplayApp.h"
Camera camera;
static DisplayApp display_app;
void setup() {
camera.begin();
}
void loop() {
display_app.SendJpeg(camera.getJpegAdr(), (int)camera.createJpeg());
delay(10);
}
}
FlashAirの接続について
GR-LYCHEEの裏面にあるSDソケットに東芝メモリ製 FlashAirTMを接続できます。GR-LYCHEEのカメラで保存した写真をスマートフォンやタブレットからアクセス可能です。また、iSDIOを使用してWi-Fiインタフェースとしても利用可能です。
![flashair-sd-card-socket](/sites/default/files/inline-images/flashair-sd-card-socket.jpg)
動作確認済みの製品は以下の通りです。
- FlashAir W-03 (8GB, 16GB, 32GB)
- FlashAir W-04 (16GB, 32GB)
補足: W-04の場合、ファームウェアW4.00.01以降でCMD17/24によるiSDIO機能を使用できます。ファームウェアの更新についてはこちらを参照してください。
Fusion 360用3Dデータ
Autodesk Fusion 360でインポートできる3Dデータです。GR-LYCHEE用のケースなどを作るときに活用してください。
GR-LYCHEE Autodesk Fusion 360 File (ZIP)
![gr-lychee-3d-data](/sites/default/files/inline-images/gr-lychee-3d-data.jpg)
プロジェクト
『がじぇるね工房』では、ルネサスからお願いした“ルネサスMVP”による作品記事を一挙公開しています。GR-LYCHEEに関連する記事を紹介します。