家電やビル、工場など、世界中の様々なものがネットワークにつながることが当たり前になってきています。しかし飽和状態になることなくIoTデバイス数は年々増加傾向にあり、特にヘルスケア、コンシューマ、産業用途で高成長が見込まれています。これらの分野のIoTデバイスはサイズに制約がある場合が多く、周辺部品のみならず、メインプロセッサにも小型化が求められます。本ブログでは小型のIoTデバイス向けに設計された超小型ArmマイコンであるRA2E2と、開発時間の短縮により早期市場投入を実現するRA2E2 Fast Prototyping Boardをご紹介します。
RA2E2とは?
超小型RA2E2は、従来製品からメモリ容量や機能を最適化し、超小型・高いコスト競争力を実現した新製品のマイコンです。1.84mm×1.87mm 16ピンWLCSPパッケージをラインアップ。その他20ピン、24ピンQFNもございます。省スペースが求められるIoTセンサノードなどの小型・薄型アプリケーションに最適です。
【卓越した低消費電力を実現】
32bit MCUクラス最高水準の低消費電力を実現しています。一般的な動作モードでは、動作電流は81μA/MHzですが、ソフトウェアスタンバイモード電流は200nAです。ソフトウェアスタンバイモードでは、CPU、ほとんどの内蔵周辺機能、および発振器が停止することで、消費電力を最小レベルまで削減します。さらに7.3μs未満で高速復帰することが可能です。ポータブル機器等バッテリ駆動のアプリケーションにも適した製品です。
【最適化された機能】
内蔵周辺機能を最適化することで、RA2E2はIoTデバイスなど様々なアプリケーションに適応することができます。RA2シリーズ初機能の32bit Low Power AGT・I3Cを搭載し、動作温度範囲は-40~+125℃に対応します。I3Cは、I2Cの機能、パフォーマンス、消費電力を改善したシリアル通信インタフェース仕様であり、センサ制御やウェアラブルデバイスなど様々なアプリケーションへの適応が期待された新規格です。
RA2E2 Fast Prototyping Boardとは?
お手軽な価格で簡単にRA2E2を評価できるRA2E2 Fast Prototyping Boardは、E2エミュレータLiteを内蔵しているため、エミュレータをお持ちでない方も直接プログラムの書き込み/デバッグが可能です。また、Arduino UnoとPmod™ のインタフェースも搭載していますので、お客様自身で評価環境を拡張して頂くことが可能です。さらに、名刺サイズの小さなプロトタイピングボード(5.3センチ x 8.5センチ)なので、気軽に評価することができます。
RA2E2の優れた特徴とFPB-RA2E2の使いやすさを体験いただくために、ルネサスのガスセンサモジュール(ZMOD4410)、および温湿度センサモジュール(HS3001)と組み合わせて、測定結果をすぐに確認できるサンプルプログラムを用意しました。これらはセンサーモジュールとFPBを、Pmod™ コネクタを介してI3Cで接続するサンプルプログラムとなり、I3Cの機能・少配線の特長を評価することができます。
早速、以下URLからご参照いただき、簡単・手軽なRA2E2 Fast Prototyping Boardを使用して、RA2E2の優れた機能をお試しください!
- RA2E2 HS3001 Sensor Device Example – Application Project
- RA2E2 ZMOD4410 Sensor Device Example – Application Project
関連リンク
RA2E2 公式HP
RA2E2 活用事例
ニュース&各種リソース
タイトル | 分類 | 日時 |
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エンドポイントのアプリケーションに向け、超小型かつ超低消費電力のRAマイコン「RA2E2グループ」を発売 | ニュース | 2021年10月13日 |