OpenCV Accelerator

OpenCVはオープンソースのコンピュータ・ビジョン・ライブラリで、リファレンス画像との比較やナンバープレートの抽出などに用いられる画像処理機能が実装されており、スマートファクトリー、スマートインフラ他、幅広い分野で活用されています。OpenCV Acceleratorは、ルネサス独自の画像処理に適したハードウェア DRP を画像処理アクセラレータとして使用し、OpenCVの画像処理を高速化することにより、お客様のシステム性能向上を実現します。

特長

• Easy to use
  • OpenCV互換のインタフェースにより、ハードウェアを意識することなくアプリケーションソフトウェアを開発できる
• Performance
  • 画像処理用のハードウェアアクセラレータにより画像処理を高速化できる
• CPU off-load
  • 画像処理をハードウェアアクセラレータで実行することでCPU処理負荷を軽減できる

説明

OpenCV Accelerator は Linuxでサポートされる OpenCVの一部の機能を自動的に画像処理アクセラレータ(DRP)で実行することで、画像処理の高速化とともにCPU負荷を軽減することができます。また、OpenCV Accelerator のインタフェースは、OpenCVと互換であるため、ハードウェアを意識する必要はありません。また、開発済みのアプリケーションソフトウェアやOpenCVを使ったオープンソースのアプリケーションソフトウェアはソフトウェアの変更なしで高速化することができます。

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機能・性能

提供しているOpenCV Accelerator機能と主な性能は下表の通りです。

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Performance measurement conditions:

• RZ/V2MA CPU (Cortex®-A53 Dual 996MHz)
• Input image resolution is FHD (1920x1080). Processing time depends on setting parameters.

OpenCV使用例

以下の例は、製造ラインでの外観検査でのOpenCV 画像処理によるテキストの抽出と印刷状態の検査です。 OpenCV Accelerator で 適用的二値化“Binarization Adaptive”と膨張”Dilate”を実行し、CPU でクロッピング”Cropping”、輪郭検出”Find contours”、および印刷されたテキストの検査を実行します。 OpenCV Accelerator を使用することで、画像処理の一部を高速化し、全体の処理時間を短縮できます。 さらに、OpenCV Accelerator と CPU を並列処理することで、より高いパフォーマンスを得ることができます。

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