Verified Linux Package(超長期サポートLinux)

産業分野に必要な基本的なソフトウェアをパッケージングし、データシートに基づいた動作検証済みのパッケージソフトとしてルネサスから提供するものです。

お客様は安定動作するLinux+基本的なソフトウェアを利用でき、すぐにアプリケーション開発をスタートできます。

当社のLinuxパッケージを構成するソフトウェアは、動作検証済みで提供し、メンテナンスを実施します。
これは組込みシステム開発におけるお客様のソフトウェア開発負荷を、大きく低減します。

Verified Linux Packageの主な特長:

  • Civil Infrastructure Platform™ (CIP™) による超長期サポートを実現
    • 最新カーネルの追加機能を5年間バックポート
    • 10年超のセキュリティパッチ対応
    • さらに当社独自でメンテナンス範囲を拡大する活動を実施
  • 業界標準の APIをサポート
  • 産業/IoT向けに強化された標準ソフトウェアコンポーネントをご用意
    • 信頼性、リアルタイム性、セキュリティ、機能安全を強化
  • 標準化されたソフトウェア開発プロセスのもとで動作検証を実施
  • 無償かつシンプルなクリックスルー形式によるライセンス
  • 無償でメンテナンスを実施

Verified Linux Package Concept

Civil Infrastructure Platform(CIP)とは

現代の社会インフラの要件を満たす Linux ベースの組込みシステムを構築するために必要なベース レイヤ (base layer) を提供するプラット フォーム。The Linux Foundation主導で世界の主要なインフラシステムメーカが推進。

詳細はこちら(Civil Infrastructure Platform)をご覧ください。

ライセンスに関して

RZ/G Linux パッケージの利用には、ルネサスエレクトロニクスの間で、利用契約(無償)が必要な場合があります。

商標について

Civil Infrastructure Platform、CIPはThe Linux Foundationが、米国およびその他各国において商標として所有しています。

Verified Linux Package(VLP)の提供:

産業分野に必要な基本ソフトを動作検証済みのパッケージソフトとして,通常版とリアルタイム性能向上版を提供します。
また, H.264/H.265 Videoコーデック、グラフィックス (OpenGL ES) 機能をRZ/G向けBSP (ボードサポートパッケージ) に搭載するためのライブラリを提供します。

表のVLPのVersionを示すLinkから配布ページへ移動し,必要なパッケージをダウンロードしてご利用ください。

VLP VersionCIP Kernel Version対象製品VLPメンテナンス
終了時期*
RZ/G3SRZ/G2L,
RZ/G2LC,
RZ/G2UL
RZ/G2H,
RZ/G2M,
RZ/G2N,
RZ/G2E
RZ/G1H,
RZ/G1M,
RZ/G1N,
RZ/G1E,
RZ/G1C

VLP v3.0.6-update3

5.10,
5.10-rt

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2031/1H

VLP64 v1.0.20

4.19,
4.19-rt

-

-

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2029/1H

VLP v2.1.22

4.4,
4.4-rt

-

-

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2027/1H

* VLPのメンテナンスは対応するCIP Kernel versionのメンテナンス終了に伴い終了します。
   最新バージョンのVLPをご使用ください。
   CIP Linux kernelのメンテナンス期間はCIP Wikiをご参照ください。

Additional Packages for VLP

VLPで動作するソフトウェアパッケージです。

HTML5 Package for Verified Linux Packages
JavaScriptを含む高度なWebテクノロジーをベースにしたリッチなHMI開発を可能にします。

RZ MPU Security Package

  • RZ MPU Security Package
  • RZ MPU向けにSecure Boot、Trusted Execution Environment、Hardware Cryptographic IP、Secure Debug、Security ConfiguratorをSecurity Packageとして提供します。

RZ/G Multi-OS Package

  • RZ/G Multi-OS Package
  • RZ/G Multi-OS Packageは、Arm® Cortex-Mコア搭載Renesas MCU向けソフトウェアパッケージであるRZ/G Flexible Software Package(FSP)とプロセッサ間通信用フレームワークの標準化APIであるOpenAMPから構成される、マルチOSソリューション開発用ソフトウェアパッケージです。

RZ/G AI Board Support Package


RZ/G Linux HMI Software Development Kit

RZ/G HMI Software Development Kit (HMI SDK) は、RZ/G Evaluation Board Kit (EVK)向けのLinux HMIアプリケーション開発環境を提供します。 HMI SDKは、Verified Linux Package (VLP)やグラフィックスライブラリ、コーデックライブラリ、HMIフレームワーク/ライブラリなどHMIアプリケーションプログラムの開発に必要なソフトウェアをワンパッケージに盛り込んだソリューションです。

HMI SDKの利点

  • Easy-to-Use
    HMI SDK はQuick and Easyな環境を提供することで、初心者がLinux MPUを採用するための障壁を下げます。
    • 配布されたSDカードイメージで起動用のSDカードを作成してEVKボードに挿入するだけでLinux上で動作するHMIデモが立ち上がります。
    • アプリケーションのクロスコンパイル用ツールが同梱されているため、ユーザのアプリケーション開発を簡単に始めることができます。また、HMI SDKのLinux環境で動作するサンプルアプリケーションがGitHub上で提供されます。
  • Free of Charge
    HMI SDKに含まれるソフトウェアはすべて無償でご利用いただけます。
    • HMI SDKはオープンソースソフトウェアに加え、Renesas社製ライブラリで構成され、全て無償で提供されます。
    • ユーザはサポートされているRZ/GシリーズのEVKを入手することで、HMI SDKを利用したアプリケーション開発を始めることができます。
  • Ready-to-Use
    HMI SDKはHMIに適したGUIフレームワーク/ライブラリをサポートします。
    • 現在のバージョンは、軽量でGPUレス環境向けに使用することができるオープンソースのグラフィックスライブラリであるLVGL (Light and Versatile Graphics Library)をサポートします。
    • 今後、GPUを使用した環境向けに無償のブラウザベースGUI FrameworkであるChromiumをサポートする予定です。

対象製品

HMI SDKは、現在RZ/G2L Evaluation Board Kit (EVK)をサポートしております。今後は他のRZ/G series EVKも対象としてサポートを拡充していく予定です。

HMI SDKの詳細は、以下のウェブページをご覧ください。
https://renesas-rz.github.io/rzg_hmi_sdk/latest/


AOSP-based Package

RZ/G上でAndroid™ Open Source Project (AOSP)を動作させるためのBSP(ボードサポートパッケージ)およびGPUを使用したGraphic Accelerationのためのミドルウェア、ハードウェアビデオコーデックのためのミドルウェアをソフトウェアパッケージとして提供します。

Android VersionTarget MPU
RZ/G2LRZ/G2ERZ/G2NRZ/G2MRZ/G2H
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Android 12check check  
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Android Open Source Project を利用したソフトウェアパッケージをご利用になりたいお客様は、弊社営業担当にお問い合わせください。

Android は Google LLC の商標です。